ゆるりは「性」と「生」のお話会♪開催報告
こんにちは、ゆるりは運営メンバーのゆうです。
ある日、ゆるりは代表から突然、こんな通知がきました。
変態が増える春先にむけて性教育の講座を入れようと思います!
この冒頭から始まるメッセージに、思わず笑ってしまいましたが、この頃丁度、娘に対する性教育をどうしていくのかを考えていた私にとってはとてもタイムリーな話題でした。その通知からしばらくし、「生」教育アドバイザーのはらいゆかさんによる悩めるママたちへの講座が行われました。今回はその講座のレポをお届けします。
目次
1 講師紹介
2 性教育とは
3 日本の子供を取り巻く性の現状
4 子どもへの性を伝える適当な時期
5 発達特性のある子どもへの性教育
1.講師紹介
はらいゆか(ゆんちゃん)
《0歳からのお守り性教育教室》主催
元.NICU/GCU/保育園看護師
2児のママ 滋賀県出身、在住
「誰もが自分の存在を大切に思える社会」を目指し保護者や子どもに向けた性教育講座を開催。
乳幼児期から性教育を始める重要性などを発信している。
2.そもそも性教育ってなんなの?
「性教育と聞くとどんなイメージがありますか?」
「男女分かれて、保健の授業の一環として学校で教えられたような?」
「なんかちょっと恥ずかしくない?」
とはいえ、「我が子を守る意味でもちゃんと教えたいけど、どうしたらいいんだろう?」など、悩みどころです。
性教育は一般的なイメージとしては、妊娠・出産・性交・月経や精通など二次性徴について学ぶ・伝えることとしてとらえられがちではないでしょうか?
でも、実際は「包括的性教育」と言われ、身体の仕組みだけではなく、人間関係や性の多様性、ジェンダーなど、人権と科学を基盤とした幅広いテーマを含む教育であることがスタンダードとされているそうです。
3.日本の子供を取り巻く性の現状
今の日本の子ども達の性教育はどうなってるのでしょうか?
実は、小4から性教育自体は始まります。しかし、精子や卵子、受精卵、月経、射精などを学ぶにすぎず、中学校ですら避妊やセックスについてふれません。
性教育先進国(フィンランド・オランダ)が、教育機関での性教育を4歳から義務教育化しているそうです。こんなにも、住む国によって違うものなんだと、ただただ驚きを感じました。日本は「寝た子を起こすな」という教育が残っています。しかし、性教育によって早熟になることはないと証明されているそうです。
親は、「ちゃんと教わってない、なんか恥ずかしい・・・」
そんな風にしていると、子どもは知らないうちにネットや漫画や友人などから誤った情報に触れてしまうことも。
衝撃だったのが、日本はこんなにも性教育が遅れてるのに、性産業は日本が6割占めてるという事実!アダルトな商品や情報が多いということです。知識は育まれていないのに、溢れた情報から正しくない情報や偏った情報に触れてしまうリスクが高くなってしまう。
日本の性の現状、とても不健康極まりない。
4.子どもへの性を伝える適当な時期はいつなの?
性について伝える時期について、なんと0歳から必要とのこと。
「えっ?0歳??赤ちゃんに性教育??」これにはゆるりはメンバーみんなびっくり!!
0歳からでも大人が態度であなたは大切な存在なんだよ!というメッセージを伝えていきます。
からだの肯定感を育む声かけをしていくことが性教育のはじまりです!
また、子どもが「なんで?」「赤ちゃんってどうやってできるの?」など疑問を持ち出したり聞いてきた時は、まずは歓迎します。そして、聞いてくれたことについて「ありがとう」という気持ちを伝えます。その後、事実を淡々と話すようにすることがポイントになります。
聞いたことを「聞いちゃいけなかったんだ」と子どもが後悔しないようにすることがとても大切です。また、興味を示して聞いてきたからといって、一気に全部を伝える必要もありません。年齢に応じた表現で根気よく繰り返し伝えることが大切なんだそうです。
5.発達特性のある子どもの性教育
発達特性のある子どもたちは、性被害の被害者にも加害者にもなりやすいと言われています。私たちは時として、見通しを持った性の学習を保証することが必要になります。
思春期のホルモンの発動による性発達は、知的な発達や発達特性とは関係なく起こります。
日常生活においても、急な変化が苦手なお子さんが多い発達特性のある子ども達。
自分のからだの変化に、受け入れられずパニックになったり、対処の仕方が分からないなど様々な問題を引き起こすケースがあります。
まとめ
困った時は、「子ども自身が」信頼できる大人を選ぶことが出来ます。
「あなたが相談したい、聞いて欲しいと思えるような信頼できる大人に相談してもいいんだよ。」というニュアンスです。
子どもに信頼してもらえる大人であるために、私たち親は、大人は、日々の関わりの中であなたのことが大好き!大切!いつでも力になりたいと思っているよ!というメッセージを言葉や背中で伝えていくなどの努力をする必要があります。
「例え家族であっても信頼できると思った人であっても、
子どものプライベートゾーンを見たり触ったり、子どもが嫌だと感じることをされた時には、嫌だと言ってもいいし逃げていい!」
というふうに伝えてあげて欲しいと思います。
ゆんちゃん、本当にありがとうございました。
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ゆるりはでは、こういった家族の「どうしたらいい?」の不安を和らげたり、背中を押してくれるようなイベントを今後も不定期で開催していきます。
子どもたちのことだけでなく、家族の肩の力を抜くきっかけづくりをおこなっていきます。